がん治療への思い

2012年7月 6日 (金)

がんは治らない

昨日、日本SOD研究会報を読んでいて興味深い記述を見つけました。

SOD(スーパーオキサイド・ディスムターゼ)とは活性酸素を取り除く酵素の事で、

薬に頼らない治療を実践されている丹羽博士が開発したSOD様食品や生薬を使った治療についてかかれています。

今回はジェナー動物クリニックの院長先生が講演した内容について書かれていました。
演題は「身体にやさしい動物医療とは?~食事・生薬療法の実際~」です。

『がんにおける生薬治療・・・すべてのがん治療に共通した概念は

「治るとはとても言えない」、すなわち「延命手段にすぎない」という事です。


しかし、その延命手段によって8年以上、人に置き換えると40年以上良好な状態を保っているとすると、「治る」とか「延命」といった単純な概念には属さない「がんとの共存」が実現しているといえるのではないでしょうか。』

がんは治るとは言えない。

衝撃的ですがこれは大事な事だと感じました。

私たちはがんと聞くと「がんをなくすこと」つまり完治を目指して闘い始めるのではないでしょうか?
ある意味「がん」に囚われているとも言える状態です。
がん治療は延命治療なのに、頑張りすぎてかえって身体を傷つけ命を縮めている事も多々あるのでは・・・。

私もハト吉の時もちーたんの場合もがんと分ってからは「何とかなくなって欲しい、小さくなって欲しい」とそればかりを考え治療してきました。

もちろん外科手術によって完治できるがんもありますが、そうではない場合は早い段階から「がんとの共存をめざそう」と気持ちを切り替える事が大切なのかも。

「がんは治らなくって当たり前、でも出来るだけ長く楽な状態ですごせたらいいな」

こんな気持ちで病気の子と接する事が出来れば看病も少しは楽になるのかなって思います。

そしてこんな事も書かれていました。

『動物の場合も、がん治療を一切せずに「好きなご飯を好きなだけ食べて、残り少ない時間を楽しく過ごしましょうね」という選択肢だってもちろんあるわけです。
治療法にはいろいろな選択肢があって、どれを選ぶかは飼い主さんに任せています。』

選ぶのは本当に難しいですががんと必死で闘うような治療はしたくないなと今は思っています。

2012年4月13日 (金)

迷わないで

 闘病中の事を振り返ってみると、私は本当にハト吉の病状に一喜一憂し、いろいろな事に迷い悩んでいたな、と思います。

それに引き換えハト吉は、先の事を不安に思ったり悩んだりすることなく、すべてを受け入れて1日1日を変わりなく過ごしていました。もちろんしんどかったりもしたでしょうし、多少の痛みもあったと思いますが、それでもハト吉は日々それなりに楽しんでいたように思います。

 ハト吉が術後の容態急変から九死に一生を得たことで、私もそれなりの覚悟が出来て少し楽になりました。

 迷いがある時が一番辛かったので、先は見えないながらも方針が決まったことで前向きな気持ち(少しでも長くハト吉といられるよう、ハト吉が楽しく過ごせるように出来る限りのことをしよう!)になれた気がします。

 どのような選択をしても、一生懸命考えてその時最善だと思ったのならそれでいいんだと思います。

迷い始めるとキリがない・・・だって結果はその時には分からないのだから。

 

 例えば通院は動物にとって嫌なことかもしれませんが

、「治療に必要ならば頑張ってやろう!その分、家で過ごす時間をより快適なものにしてあげよう!!」

 と考えれば飼い主さんも少し気持ちが楽になるのではないでしょうか?

 飼い主さんが楽になればパートナーである動物たちもきっと楽になると思います。

 入院はどうなのか?

 それで完治する病気ではないのなら、私は自分の子にはさせたくないなと思います。

 酸素吸入が緊急で必要な場合は仕方ないでしょうが、落ち着けば酸素吸入を自宅で出来るペット用酸素ハウスのレンタルがあります(テルコム htpp://terucom.co.jp/)。

 血管からの点滴も朝から夕方まで預けるという通院ですれば夜はお家でゆっくり出来ます。

 もちろん入院で九死に一生を得る子だっているとは思います。

 でも、私は大好きな飼い主さんがそばにいない事、安心できるお家にいられない事は動物から病気と闘う気力や大切な生命のエネルーギーを奪うような気がするのです。

 病気だからこそ飼い主さんの愛情がなによりの薬になると信じます!

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2011年7月18日 (月)

癌の最期

ハト吉が癌と分かった時、獣医師でありながら私は「ハト吉は痛みで苦しい最期を迎えるに違いない」と半ばパニックになっていました。
 何か救いはないかと必死でネット検索をし、同じ病気の猫ちゃんの闘病ブログを見たりしました。
 でも、ハト吉を治す有効な治療は見つからず、闘病中の猫ちゃん達の辛い現実を知っただけでした。

 この頃私が一番辛かった事、それは「ハト吉が苦しんで死ぬのではないか」と想像する事でした。

 でも、今なら言えます・・・「心配しないで大丈夫」

 癌だから痛みに苦しむとは限らないし、苦しい最期を迎えるとも限りません。
 もちろんハト吉もご飯が食べられずガリガリに痩せてしまいました。そんな姿を見るのは辛かったのも事実です。
 それでもハト吉は生きている事をを楽しんでいました。
 ご飯は食べられなかったけど、病気になってから外でお散歩する楽しみが出来ました。母の家庭菜園で半日以上のんびり過ごす事もありました。私と一緒に近所を1周した夜もありました。みんなに甘えてスリスリし、今まで以上に可愛がってもらいました。最期の最期まで人と一緒にいる事を望み、私も全ての時間をハト吉に注ぐ事が出来ました。
 
 癌の最期は決して苦しいだけではないのです。
 闘病生活を少しでも楽しめるようにしてあげられるのは、そして、よりよい最期を迎えられるようにしてあげられるのは飼い主さんだけなのです。
 
 もし、闘病中の猫ちゃんを抱えて苦しんでいる人がいたら「大丈夫。心配しないで。」と伝えたい・・・。

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