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2012年7月29日 (日)

別れのレッスン

 ちーたんが逝った日の朝、私はちーたんの傍で「別れのレッスン」という本を一人で見ていました。

 著者の大塚敦子さんが初めて一緒に暮らした2匹の猫との1年足らずの日々を綴ったものです(大塚さんの愛猫たち(姉妹)は猫白血病で10ヶ月あまりで次々に亡くなってしまったのです)。

 彼女は猫たちとの別れを経て、こんな思いを述べています。

 自分の愛するもの、大切なものを手放す―英語では、それを、“Let go”といいます。日本語でぴったりあてはまる言葉はないのですが、執着を断ち切る、別れを受け入れる、というようなニュアンスがあります。

(中略)

 私が学ばなければならなかったのは、この“Let go”ということでした。愛するものといつまでもいっしょにいたいと思うのは、誰もがもつ自然な感情です。でも、私はその思いが先行するあまりに、姫とてふてふがもう生きているのが辛くなった時にも、行かせてやることができなかったのでした。

 でも、一緒にいる「いま」という時間を本当に大切にしたなら、その愛情の記憶は、決して自分のなかから消えることはないはず。心から愛したのなら、別れを受け入れる事もできるはず。執着することと、愛することとは、別のものなのだということが、私にもようやくわかりはじめたのです。

 私たちの人生は、じつは、どうやって自分の大切なものを手放すかを学ぶ、別れのレッスンの連続なのかもしれません。いまの私は、そのことを身をもって教えてくれた、姫とてふてふへの感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 別れのレッスン。

 ちーたんとの闘病の日々はそれ自体が「別れのレッスン」でした。

 手放したくないという執着と闘い、諦めと希望が繰り返しやってきて、そして徐々に死を受け入れる準備が出来たと思います。

 私もハト吉のときは執着が断ち切れず、随分長く苦しみました。
 

 「絶対に死なせたくない!」「分かれるのは嫌だ!」

 そんな気持ちでいると死がものすごい恐怖でした。

 それでも6ヶ月という長い時間をかけてハト吉が私に愛するものへの執着を断ち切り、手放すということを教えてくれました。

 そのお陰で私はちーたんとの日々を比較的穏やかな気持ちで過ごすことができたんだと思います。

 別れはもちろん辛いのですが“Let go”を学ぶことである程度“心の平安”を得ることも出来たと感じます。
 

 そして分かれたあとも愛するものとの絆は永遠に続くということも知りました。

 

 病気のあるなしに関わらずいつかはくる「別れ」。

 本当は毎日が別れのレッスンなのかもしれませんね。

 今この瞬間を大切に過ごして行きたいと思います。

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別れの時に・・・」カテゴリの記事

コメント

花、呼吸状態は悪いものの、お陰様でなんとか持ち直してきました。
ステロイド様々です。

愛と執着…難しいですよね。
私は執着心がめちゃめちゃ強いので、今だにあまりわかりません。
でも、花が苦しいのなら逝っていいよと言ってあげれる、これが愛かな?と思っています。
死別しても絆は永遠!このことに気付けたなら、必要以上に悲しむこともなくなりますよね。

私、はっちさんと出会えて、こんな素敵な獣医さんがいるんだ!と思えました。
専門学校でもたくさん獣医さんと接しましたが、動物の命を奪う授業を受けないとなれない獣医…。
本当に動物好きだとなかなかなれない職業だと思います。
専門学校でも動物を思っている獣医さんは、2人しか出会いませんでした。
私もはっちさんのように、動物に出来ること、ボランティアなど、これから考えて実践していきたいと思います!
いつもありがとうございます!

ニコさん、花ちゃん持ち直してくれてよかったです!
苦しい時のステロイド頼み、ですよね。

私も執着心がすごく強いほうでハト吉のときは「ハト吉が死んだら私も死ぬ」と思うくらいだったんです。
ハト吉がいなくなったあとのことを考えると気が狂うんじゃないかと思うくらいでした。
もちろん闘病中も何度も急に怖くなったり苦しくなったりを繰り返したんですが、
6ヶ月の間に徐々に心の準備ができたのと、ハト吉もやっぱり辛いだろうなって感じだったので
自然に手放すことができたのかもしれません。
そして思っていたほどいなくなったことが辛くてたまらないとは思わないんです。
不思議なんですけど心が満たされているというか、ハト吉がいつも傍にいてくれるみたいな感覚?

実はもう7年位前になりますけど病院の最初のスタッフ猫ハッチを交通事故で5歳半で亡くしてるんです。
私の不注意なのでこの時は2年くらい写真も見られず泣いてばかりでした。
その経験から突然死は病気で亡くなるよりもずっと辛いというのもあるのかもしれません。
がんは嫌だけど闘病生活の中である程度心の準備ができるのが救いだと思ってます。

私は獣医師として自分は中途半端だと思ってますし、至らないところだらけです。
大学では「動物を(殺すことを)かわいそうと思うな」と教育されるので、一時は感覚が麻痺してたように思います。
でも、実際に動物と関わる仕事をする上では一番大切なのは愛情と思いやりだと思います。
客観的な判断は絶対必要なので思い入れが強すぎるのも困りますが
「助けたい!」という思いが自分の力になってるんじゃないかと思います。
すべての子を助ける事はできませんが出来る事を一つ一つやっていくしかないですね。

今は花ちゃんにニコさんの愛情を一杯注いであげて下さい。

前のページのお花とちーたん。
ちーたんは本当に逝ってしまったのですね。

私は執着心は、ほとんどありません。
ヘルパーとして働き、大勢の方の終末期をご一緒させていただきました。
いつしか、心をきりはなすようになりました。
自分の精神が壊れてしまいそうで。

ちび子の時も癌で長く苦しむよりは、早く逝ってほしい・・・。
頑張っているのは、ちび子なのに。
最低ですよね。

今、一緒にいる黒丸を送る時は、こんな後悔はしたくないです。

ゆみさん

私も職業柄どうしても多くの死に向き合うため多少割り切って考えている所はあると思います。
そうしないと自分が参ってしまいますから。
別れのレッスンなんて言ってますが、そんな風に考える事で自分を守っているのかも知れません。
ちび子ちゃんのことも、苦しむよりは早く逝って欲しい・・・そう思うのは愛情があるからだと思います。
私だってハト吉のときもちーたんのときも内心「どうせ治らないなら苦しまずに早く逝って欲しい」という思いはありました。
最低なんかじゃないですよ。
大切な家族ががんばっている、でも治らなくて見ているのが辛い・・・。
そんな状況だったら早く楽になってほしいって思います。
助けてあげたいけど何もしてあげられず見守るしかないって本当に辛いですから。
それでも最期まで傍にいて一緒に苦しむことが出来たのはよかったと思ってます。

ちび子ちゃんもゆみさんの傍にいられて幸せだったんじゃないでしょうか?
私はそう思いますよ。
黒丸ちゃんとはこれからも長~く一緒にいて、いつかお別れの時はまた傍で見守ってあげて下さい。


先生のブログネームは、愛猫ちゃんのお名前と同じなのですね。
猫ちゃん目線の接し方、治療法を皆に伝えるために、
きっと愛猫ちゃんが先生を使って書かせているブログなのでしょう☆

壮絶な戦いを目にし、もう苦しませたくない、もういいよと、こちらが思っても、
彼らは、弱音をはかずに最後の瞬間まで頑張ってくれますよね。

ハト吉さんも、ちーたんさんも、先生とお心が通じていて、
先生のところに居たい、頑張れる、と思っていたからこそ、
ものすごく頑張ってくれていたのだと思います。

ちーたんさんも先生のその御本をお傍で一緒に読んでいたのかもしれませんね。

ちーたんさん、はっち先生、皆様のお心が癒され安らぎますようお祈りいたします。


みょれさん

ハッチの時は心の準備もなくたったの5歳半で逝ってしまったのでかなりショックを受けました。
本当に立ち直るまでには2年くらいかかりました。
未だにアルバムを見ることはなかなか出来ないでいます。

ハッチ、ハト吉、ちーたん、それぞれがその命を通じていろんなことを教えてくれました。
動物たちは本当に最期の瞬間までがんばっています。
だからこそ痛みや苦しみは取り除き、その生を全うさせてあげたいな~と思うんですが・・・。
なかなか思い通りにはなりません。
ただ1ついえるのは、飼い主さんの愛情に勝る薬はないという事です。

一緒にいられる間はたくさん愛情を注いであげたいですね。

癌の闘病を探していたらここに きました 昨日16歳の雌猫が癌と言われショックです最初は鼻風邪を治療していたのですが 鼻血が出始め もうこれはと 今年の三月にも父親猫を口の癌で亡くし 三年前にも口の癌で兄弟猫を亡くし 遺伝なのか ショックですね

てんこさん、何と言ったらいいか…。
猫の癌に遺伝性があると聞いたことはないですが、3匹もとなると遺伝があるかもしれませんね。
リンパ腫なら放射線が非常に効果的らしいですが。
どこまでの検査、治療をするのかも年齢的に悩みますね。
癌の種類を選ばない負担の少ない治療方として活性化リンパ球療法や高濃度ビタミンC点適法があるので近くで出来るところがあるか調べてみてはいかがでしょう?

コメントありがとうございます もう16歳と五か月高齢なので 食べれなくなったら安楽死をと先生とも話した所です 癌にきくとか フラクション プレミアムとかも飲ませていたのですが やはり駄目でしたね今年の 四月に 先の事を考え麻酔して腎臓も悪いながら 覚悟しながら歯を少し抜いたのですが 何の為だったのか と 仕方ないですが 文才が下手ですいませんです

私もハト吉、ちーたん、その前に腸管の癌でチー坊という猫を亡くしました。
なんでうちの子ばっかり、と思いました。
16歳ならば痛みだけとってあげて自宅でゆっくり過ごさせてあげるのが一番かもしれませんね。
癌なら苦しむとは限りません。
ちーたんは比較的穏やかな最後でした。
てんこさんの家の子も穏やかに過ごせるといいですね♪

先生のお宅の猫さんは 若くして亡くなられたのですね 長く生きたからと威張れるものじゃないと 短くても幸せなら いいと 飼い主と動物の痛みが分る心優しい先生と暮らせてハト吉さんたちも幸せだったことでしょうね

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