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2012年3月13日 (火)

始まりは口の異常

ハト吉の口の異常に気が付いたのは9月半ば頃でした。
 少し前から口の周りが汚れていて粘っこい涎が出ているのが気になっていたので口の中を見てみると歯肉が赤く、舌の両側に小さい潰瘍が出来ていました。口内炎だと思い治療しましたがあまりよくならず、10月初めに右上顎第3前臼歯(一番大きい臼歯の1個前の歯)の歯肉がぷくっと腫れてきたので「歯肉炎がひどくなって腫れているのだな」と思い、年齢的に心配はありましたが麻酔下で処置をする事にしました。
 血液検査では異常がなかったのですが聴診で心雑音があり、麻酔のリスクが心配でしたが処置は順調に終わり、麻酔からの覚醒もスムーズで一安心でした。
 第3前臼歯はグラグラしていたので抜歯し、腫れていた歯肉を押すと抜歯した穴からモロモロしたクリーム状の物が出てきたのでその部分を洗浄してきれいにしました。その後ろの臼歯は一部歯の根本が出ているのが気になりましたがグラつきがなかったので全体を歯石除去して処置を終えました。
 昼休みにふと、「さっきのクリーム状の物、膿ではないようだったけどまさか腫瘍じゃないよね」と気になりましたが「まさかうちのハト吉が癌なんて・・・」とその考えを打ち消したのです・・・今思うとあの時なぜ検査しなかったのかと悔やまれますが・・・。
 
 動物の口腔内腫瘍は腫瘍全体の中では比較的少ないものです。特に猫では遭遇する機会が少なく、私はこの15年の間に4例くらいしか経験がありません。
 そんな事からも「まさか自分の家の猫に限って口腔内の癌になる事はないだろう」と楽観的かつ希望的観測でいたのです。

 ハト吉が癌と分ってからいろいろな文献を調べました。
 そこで分ったのは“老齢の猫の場合口腔内の疾患では癌を疑わなくてはいけない”という事。
 歯肉炎や歯周炎は老齢の猫ではほとんどの子で見られる症状です。歯石がひどく歯がグラグラしている猫ちゃんもたくさんいます。
 日常的によくある症状なのであまり深刻に考えていなかったのですが、歯に異常がある場合は常に腫瘍の可能性も考えなければいけない。そして、「もしかして・・・」と思ったら最悪な場合を考えて検査をする事。
 ハト吉のような病気で苦しむ動物を1匹でも減らすための知識。
これが私がハト吉からもらった贈り物の1つです。

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コメント

お邪魔します。
たまたま検索で見つけました。

検査で見つけたとしても現代の西洋医学ではあらゆる病気を治すことはできません。
なので早期に発見して薬漬けにされるよりは、見つけない方が猫にとっては遥かに幸せなのです。
何故なら薬の副作用で結果的にデメリットしか残らないからです。

>ポンタさん

コメントありがとうございました。
「大往生したければ医療とかかわるな」にもお年寄りの場合は早期発見せず癌で亡くなるのが一番本人には良い…と言うようなことが書いてありました。
私も治らない場合には無理な治療はしたくないなと思います。
ただ、早期発見で完全に切除出来れば完治もあり得るのが腫瘍なので、気付いた時にきちんと検査をしてその上で治療を選択する方が後悔が少なくて済むのではないかと思っています。
無治療も治療の一つだと思います。

はっちさん。涙ながらに読ませてもらいました。我が家の愛猫もまさに同じような経過で、歯肉炎がひどいことで抗生剤を投与してもよくならず、1/8に下顎の腫れ方が腫瘍ではないかと指摘され、別病院でレントゲンを撮り、右奥歯のあたりの腫瘍が原因で右下顎骨が変せいしてしまいました。右顎関節はそのため関節をなしておらず、顎を閉じることができず、舌も左へ寄ってしまいました。
明日細胞診と胃瘻の手術をすることにしました。切除では取りきれなさそうだし、放射線治療もあまり有効ではなさそうだし、どこまで治療するかもわかりませんが、せめて最後は栄養失調状態では苦しめたくないというのが、飼い主としてできることという思いです。
うちの子は11歳5ヶ月で、ハト吉くんよりも進行が早いみたいで、食欲が落ちてシリンジで捕食してますが、嫌がります。
今できることを精一杯やっていきたいと思います。

>ももさん

愛猫さんの腫瘍、辛いですね。
特に口の腫瘍は食べることが出来なくなるので飼い主として本当に苦しいと思います。
私もそうでした。
ハト吉が亡くなってから今日までの間にいろいろ考えました。
その後、腎不全や腫瘍で看取った猫もいます。
今の私の気持ちは、その子にとってなにが一番幸せかを考え、痛みや苦しみを少なくし、少しでも気持ち良く過ごさせてあげるのが動物にとっては一番良いなということです。
別れは辛いけれど飼い主のエゴで大切な家族に負担を強いることのないように、状況をよく見て判断してあげて欲しいなと思います。
治らない病気の場合はその子が少しでも楽しく過ごせているかが今の私の基準です。
撫でると喜ぶ、ゆっくり寝ることができている、日向ぼっこを楽しんでいる、など良い時があれば無理のない治療をしています。
強制給餌は治る見込みがないときは私はしないことにしています。食べないことは辛いですが身体が受け付けないなら自然に任せる事にしました。
ハト吉も途中までしていましたが少し後悔しています。その後の子たちは好きそうなものを好きなだけ食べてもらうようにしました。
その代わり、側にいて一緒にゆっくり過ごす時間を出来るだけとるようにしています。
一緒に居るときはなるべく穏やかな気持ちで「大丈夫だよ」と言っています。自分にも言い聞かせるように。
最近は別れは辛いけれど前よりも安らかに見送れるようになりました。
ももさんがいい状態で居られれば猫ちゃんにも必ず伝わります。
今を大切に良い時間を過ごしてください。

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